入学式の次の日の朝
あたしはさっそく女子友をたくさんつくった
実は雅也と話してみたいというのはあったけれど
やっぱり入学したてだし、女子友から嫌な目でみられたくなかったから
でもその友達になった子の中のある一人が
「あの雅也って人かっこくない?誰か一緒にアド聞きに行こうよ!」
と提案した
あたしはこれはチャンスと考え、その子に便乗して
雅也にアドを聞きに行った
もしかしたら断られるかなと考えていたけど
意外にあっさりオッケーだった
それからまもなくアドを聞いたことを後悔した
なぜかというと、雅也に彼女がいることがメールをしていてわかったから…
まだ本気じゃなかった
全然、まだ引き返せたはずなのに
あたしはなぜか変な勇気と変な自信に満ちていて
諦めるなんて考えられなかったんだ
つづきます