日常の風景

帆乃歌  2010-06-03投稿
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いつものように子供達を学校に送り出す。
           「ほら、ランドセル背負って!○○ちゃん来たよ!〜〜っあ〜〜っほら、靴、逆・逆!!」

一番下のチビをいつものように玄関から見送る。
バタバタと階段を踏み鳴らし、いつものように外から「いってきま〜す」の声。
ほっと息をつき、リビングの中をぐるりと見回す。

「あ〜〜〜あ………」

誰が片すのコレ…。
リビングは散々たる状態。
自分の物は自分で片そうよっっっ!!
溜息を付きつつ、脱ぎ捨てられたチビのパンツをちょいとつまみ、洗濯機に放り込む。

ううんううんううん……

軽い音をたてながら洗濯機は回る。
さてと………。

「朝っぱらからいいかげんにしなさいよ〜っ!」

ウチの問題児は三人。
朝早くに飛び出してく長女。
甘ったれでシスコン、小さな王様のチビ・長男。
そして、このブラコン・腐女子な次女。

「ん〜〜〜。もうちょっと〜」

何がもうちょっと、だ!
もうちょっとって、あんたの何時間っっ!?

「薄桜鬼の沖田さん描いたさ〜〜〜」

はいはいはいっっっ!
頼むから朝の掃除位、手伝ってよっっっ!

「あ〜もう!そんなコトしてるヒマあったらゴミ出して来て!また置いてかれちゃう!!」

ずいっとゴミを娘の目の前に突き付ける。
「おーぼーだ。母さんだって手、空いてんじゃん………」……ぶつぶつ言ってる。
えぇ〜〜いっうるさいうるさいっっ!!
こっちはあんたと違ってやるコト山のようなのっっっ!

「めんどくさいな、もう〜〜〜っ」

あ〜〜っ牛でも馬でもいいから、はよ行けっ!
ぶつぶつ言うんじゃないっっ!
絵は逃げんが清掃車は逃げるんじゃ!!

「………さっさと行かないと、ケータイ取り上げるかんね………」

さっと顔色を変えて、にっこり愛想笑い。

「いってきま〜す♪」

語尾にお母様♪と付きそうな良い返事。

ふ・ざ・け・ろ〜〜〜っ

毎日毎日よくもまあ同じコトを繰り返すわ。
ホント頼むわ〜〜。
結局、こんな風景も毎日の日常風景の一つなのである。



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