たまには明るい内容を(笑)
誰かが歌う。
僕には別段気になる歌ではなかった。
よくある明るいJ-POPのメロディに、軽やかに乗っている歌詞。
そう、飽食気味のよくある歌。
けれど、何かが心にかかったんだろう。
自らの結婚式の一場面に使った。
その歌をきっかけに、
皆がグラスを鳴らした。
始まりのメロディが、
清々しかったから?
懐かしいあの日。
皆、確かに笑ってくれた。
目まぐるしい毎日に、
朧げにしか思い出せないけど。
どこかの詞が良かったから?
懐かしいあの日。
愛する人も微笑んでいた。
今では遠く感じる想い出のひととき。
でも、確かに今も、
愛してる。
愛しあっている。
…思い出した。
君には内緒なんだけど。
その誰かは、歌っていたんだ。
『キミは、そう女の子の最高傑作』
って。
誰かが君を馬鹿にしても
誰かが君を嫌っていても
誰かが君を無視しても
僕には、君は確かに
『女の子の最高傑作』
なんだ。
使ったのは、ほんの冒頭だけだから、
その詞が、その場の誰かの耳に入る事はなかった。
『風になりたくて』
そう、僕も風になりたくて、たまに空を見上げる。
風になって、
君の頬を優しく撫でたら、
君はきっと微笑んでくれるだろうから。
…本当、僕はまだまだ青いな。
『青春』なんて、
気持ち悪いなぁ(笑)