大広間の中心に漆黒のマントを着た男が立っている。
もちろんその男がグラッツだということは言うまでもない。
「さすがに視覚だけでは見つからないか…しかたないな、リストによるとコイツの魔力波数(個々の魔力の型のことで、人でいう指紋のようなもの。)は3782&B12Zか…」
グラッツが右手を前に出す
「サーチアラウンド!!」
グラッツの右手が一瞬黒い光を発してすぐに消えた。
「よし、目標補則完了、地下の食料庫あたりか…」
グラッツはゆっくりと地下に向かって行った。