いよいよ学祭の日が来た…
あたしはこの日が死ぬ程嫌だった
雅也の彼女が…来る
色々考えているうちに、雅也があたしのとこに来て
「ゆうきは友達来たか?」
と聞いてきた
「ああ、うん」
なんだかそっけなくなってしまった
「ああ、そういや…彼女来れなくなったって」
あたしは心の中でガッツポーズ
「だから今日は暇になっちまったな〜、ゆうきかまってくれよ」
なぜかた
目尻が熱くなって
涙が出そうになった
なんでだろう
好きじゃないなら
かまわないで
あたしは同じ気持ちじゃないなら
そんな言葉いらなかった…
雅也はあたしの異変にすぐに気がついたみたいだ
「どうした?具合わるいのか?」
雅也があたしの顔を覗きこんでくる
「ごめん…心配させて、ごめん」
とあたしは言った
雅也は安心したように笑みを見せた
でも入学式と同じ
悲しいような優しいような微妙な笑みだった
あたしの頭をポンポンして、こういったんだ
「俺の前で、ごめん禁止にするぞ!」
雅也…なんでそんなこと言うの?
つづきます