そんな不安を抱えている俺は特技であるとんでもなく早い危機察知を働かせて学校を休んでいる。
あくまでも危機を察知してだ。
さぼりと間違えるなよ。
そして俺は今不安を払拭すべくネットで情報収拾をしている。
まぁ主にチャットでな。
そこ、やっぱりさぼりじゃないかとか言わない。
チャットは普段の俺を知られることなく完全に同じ立場で意見を言える場で……
まぁいいや、話がそれたな。
とにかく俺はネットで例の化け物の情報を集めてるわけで、やっぱりさぼりではないわな。
でもこんな危機察知能力を持ってしてもどうしても回避できないことがある。
それはもう少しで来るはずだ。
―ピンポン
来た!
「斗真さぼってないで学校行くよ!」
「今日は俺の危機察知レーダーが反応してるから学校は行かないんだよ」
てか、なんであいつは学校に行ってないんだよ。
「そんな下らない言い訳してると無理やり連れて行くわよ!」
ふん、今回はさらに鍵を増やしたからな。
開けられるかよ。
あきらめて帰れいや、学校に行け。
「全くあんたはまた鍵増やして。どうするつもりよ」
―ガチャガチャガチッ