しのたくと同じく、魔術師。しのたくは何とか避けた。
「すばやいね…。片崎くん。」
しのたくは、片崎くんを睨み付ける。
「別に…あなた達に助けられてほしくないし、助けてって頼んだ覚えもないよ!」
片崎くんは、ほっぺからレーザー放出?
しのたくもレーザー放出。おかたくも、ほっぺエネルギーを出し、片崎くんに攻撃。
2対1。だが、何とか力でねじ伏せることができた。「気を失っているだけだから。」
おかたくは笑って言った。「じゃあ、マインドコントロールを解くか?」
しのたくは魔術で、片崎くんの洗脳を解いた。
「まだ…目開けないのか?」
「有馬。しばらく休ませてあげようよ。」
みーくんの言葉に、有馬はしぶしぶ頷いた。
少し寒いし、気味悪いが、人体洗脳室で、休憩をとることにした。
「何で…こんなに敵がいないの?」
みーくんは、しのたくに聞いてみた。
「分からないんだ…。逆に不気味だよ。」
「いいじゃねぇか。戦わねぇ方が。」
有馬はお気楽だ。
「だから…どっかに敵が隠れているんじゃないか…ってこと。その可能性が高い事も考えられるだろ?」
「あ…そうか…。」
しのたくは若干キレ気味に答えたので、少ししょんぼりした有馬。
まあ、それは置いといて、次はおかたくがしのたくに質問した。
有馬、みーくんもおかたくを見る。
「もしかして今日…しのたくが言ってた、儀式やってんじゃない?」
そうだ…僕が幹部だったとき、もうすぐ空さまの儀式やるって通達されてたっけ…。
「ありえるね。」
しのたくは険しい顔になった。
「ここから…儀式の会場まで遠い?」
みーくんが尋ねた。
「会場の場所が…分からないんだ。」
「そんな…マジで?」
有馬は拳を床に叩きつけた。
その振動でなのか、片崎くんが起きた。
「起きた!片崎くん!」
みーくんがいち早く気付いた。
「あ、いいよ。無理しなくて。」
片崎くんは起き上がり、どこかへ行こうとした。
その手を有馬が掴んだ。
「どこへ行く?礼ぐらい言え。」
「…今から空さまのもとへ、いや、空を倒す。」
これはおいしい話だ!と思った有馬は、
「じゃ、俺たちも連れてって。別に仲間になれとか言ってるんじゃなくてさ、案内してくれないかな。空のいるところまで。」
「…。」
片崎くんは無言のまま、有馬に地図を手渡した。
「これが…?」