月光稀

ユータ  2006-08-27投稿
閲覧数[317] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「………はっ」
がばっと跳び起き辺りを見渡す。部屋の中央で囲炉裏がぱちぱちと音を立てていた。その向こうに座っているのは…「海星!」「ようやく目が覚めたか…」
なにかを縫っていた手を止めて、海星は青年を見た。「俺は…」「気を失っていた。この寺には結界がはってある…しばらくは大丈夫だろう。それとほらっ」
海星が投げた物を慌てて受け取る。それは革の鞘に収まった護法剣だった。
「あ、」「つねに抜刀では危ないだろう」
「ありがとう…」
まじまじと見つめる護法剣が少し光って見えた。「それと着替えだ」
バサッと飛んできた服を受け取る。靴にスボンに革のベルトまであった。
「これは?」「その格好では目立つだろうからな…サイズはしらんぞ」
照れながらとりあえず着替えてみる。
襟のない半袖の陣羽織。外は少し厚めの革を使い防御を上げてあるが、中は布生地で軽く通気性もよい。
その下に布の服を着れば寒さも平気だ。両手の平に篭手を着ける。篭手といっても、滑り留めの手袋のような物で生地は薄い。
スボンは少しダボダボで動き易いように、布で出来ていて、中には絹が入っていて暖かい。靴は樫の木で作られていて軽くて動き易かった



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ユータ 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ