「結衣達のグループの男子って…黒谷君達だよね?」 ハルは教卓に座りながら言った。 黒谷は浩太達と同じEクラス、結衣のグループは結衣を含めた女子3人と男子5人の8人だ。 「黒谷君達と峰山君達がケンカはじめて…それで…バラバラになっちゃって…」 結衣は泣きながら言った。 どうやら黒谷達3人とAクラスの峰山達2人は別々にどこかへ行ってしまったらしい。 しばらくすると他のグループも帰ってきた。 だが時間になっても帰って来ないグループもあり教室の中は重苦しい雰囲気になった。 「みんなどうしちゃったのかな…」 アヤは心配そうに言った。 「帰ってきてないグループのこと何か知ってる人いないですか〜?」 ハルは大きな声でみんなに言った。 「あの…実はさぁ…洋介達Aクラスのグループも『俺達勝手にやるから』とか言って勝手にどっか行っちゃったんだけど…」 洋はその話を聞くと腕を組み何か考えはじめた。 「みんな精神的に限界がきてるのかもしれない…」 洋は独り言のような小さな声で言った。