夏せまる6月の雨の中
今日また君に会った
空を見上げ
雲の隙間を探し
君は傘も差さず…
何を見てる…?
灰色の空に
君を映すものなど無いのに………
ずぶ濡れで振り向いた君は
虚ろに………
何を見てるの…?
そんな哀しい瞳で…
見上げれば青い空
拭い去られた雲と共に
雨に溶けた君の涙
空に舞って風になれ
夕闇せまる黄昏の町に
君は一人どこへ行くの?
やがて佇み空を見上げてみても
夕陽はビルの陰…見えない
君の手をとり川のほとりへ
このまま何処かへいこうか…?二人で…
夕陽はもう遥か彼方
明るさ残し…空には星が…
君はもう一人じゃないさ
涙を僕が拭おう