スカバンburn!!最終章 -105-

きゃしー  2010-06-13投稿
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――翼の家

〜♪

「兄ちゃん」

ギターを弾いていた翼が顔をあげると、部屋を覗く彰がいた。

翼「ん〜?」

翼はもう一度視線を譜面に戻した。

彰「俺もギター弾きたい」

翼「お!俺に憧れたか!」

彰「ちゃうよ」

翼「そんなあっさり否定すんなよ。まあええわ。こっち来い」

彰は頷いて翼のギターを受け取り、翼は彰に丁寧にギターを教え始めた。

翼「そうや、彰。お前、お土産何がいい?」

彰「どっか行くん?」

翼「明日から東京行くねん。」

彰「あぁ大会か。頑張ってな。後悔せん演奏ができるように」

ギターを弾く彰を見ながら翼は黙って頷いた


――聖二の家

賢「聖二」

突然部屋に入ってきた兄を聖二は横目で睨んだ。

聖「何?」

賢「お前明日から東京行くんやろ?大会は明後日やのに。交通費やらホテル代やらどうすんねん」

聖「自分の貯金から出すよ。関係ないやろ?出てけよ」

賢「ふうん。じゃあ…」

聖二の前に数枚の金が置かれた。

聖「何…?」

賢「貸したるわ。高校生のお前じゃ大して金ないんやろ?」

聖「自分だってないくせに…」

賢「これでも一応働いてんの。いつか返せよ」

聖「……ありがとう」



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