ある男の子がいた。その男の子はイジメられていた。ある日、男の子は本を見つけた。『この本に手を置いて、憎しみや悲しみをこの本に送り込んで下さい』と書いてあった。男の子にはイジメによって有り余るほどの、憎しみや悲しみがあった。男の子はたくさんその二つを送り込んだ。すると、本が青色の様な黒の様な球が現れた。その球の中に文字が浮かんでいた。『この球は貴方の望みを叶えてくれます』男の子は、『イジメられなくなれ』と唱えた。すると次の日からイジメられなくなった。男の子は次にイジメっ子達を殺そうと思った。
毎日一人ずつイジメっ子を殺した。その球を使って。
ある日イジメっ子達がみんな死んでしまった。だから次に嫌いだった人を毎日一人ずつ殺した。
ある日球に、『5』と数字が現れた。男の子は気にせず殺しを続けた。3、2、1と球に現れる数字は減り、ついに『0』になった。その瞬間…男の子は死んだ…。
男の子は本を最後まで読まないでこの球を作ってしまった。最後にはこう書かれていた『球に現れる数字が『0』になると、貴方は死んでしまいます』と。