すると…。
「俺、大丈夫だから。」
有馬はムクッと立ち上がった。
「ほら、このとおり。」
「なあんだ。」
おかたく、しのたくは笑った。
でも実はみーくんだけ、有馬の苦しそうな息遣いが聞こえていた。
倒れるとは思わなかった…。
おかたく、しのたくは管制室へ戻っていった。
「どうしてだろう…。」
有馬は首を傾げて答えた。「俺にも分からないんだ…。」
有馬の体に異変が起きている…。
これはまだ、始まりにすぎなかった。
「分からない…有馬でも…?」
みーくんが心配になる気持ちも分かる。
「でももう大丈夫。ほら、ぴんぴんだ?」
あんまり疑うのも…。良くないかな。
みーくんはそう考えるようにした。そして、
「じゃ、戻ろっか。」
「ウイッス?」
「何だよ有馬〜。心配したんだから〜。」
おかたくは笑いながら言った。
もうちょっとちゃんと迎えてくれたらいいのに…。
みーくんは勝手ながらそう思ってしまった。
4人は仕切り直して、食料を取ってきた。
「美味しいもの、あるかな〜。」
有馬は食事となるとご機嫌になる。
「あっ!これは?」
みーくんは、膨大な食料の中から、「カニ缶」を見つけた。
4人の目がキラキラ光る?「はぁ〜?これ高いヤツ…。」
しのたくは今にも奪いそうな表情だった。
まあ、そんな事もあって、缶詰をある程度持ってきて食べた。
「てゆーかさ、何で食料をためている倉庫に鍵掛けないんだよ。バカじゃん?」有馬、空にぃをバカにした。
確かに、何でだろう…。しのたくが答えた。
「ここは空にぃ軍団以外誰にも知られていないから、一般の人などに食料取られる心配がないんだよ。」
「へぇー?。実際取られてるけどな?」
「そう…なんだけどね?」しのたくも苦笑いするほどのガードの緩さ…だった。