天使って普通小さな子供で羽根が生えてるじゃない!美奈は鼻にかけたような口調で成沢に言った。それは人間がつくりだした幻想に過ぎない…
天使が子供なんておかしいよ、だって僕ですらまだ見習いなんだから。あら失礼ね!大天使様も見習いをよこすなんて!
美奈はむくれた。
そう言わないでくれよ、本物の天使は人を結びつける役割に徹するから人助けは見習いがやるんだ!それができないと結びつける事はほど遠い
ふ〜ん、天使と言えど現実的なのね
ところである世界って?
これからタイムマシーンで未来か過去に行く。一応希望は聞くが、どっちに行きたい?
そうね未来はあまり興味ないわ、この分だと落ち込みそうだから。
やっぱ過去に行っておばあちゃんにあいたいな。
僕も過去が良いと思っていたよ、美奈さんの原因は過去にある!既に記憶を閉じ込めた事実を再び明らかにするんだ。
記憶?そんなはずないけどそこまで言うならいくわ!了解、じゃあいくよ。成沢は手を合わせ何やら、ぶつぶつ言い始めた。
あたりはだんだんと霧の様な物が立ち込め、美奈は再び眠りに落ちた