男の話によると、俺が何処まで緊急事態に動けるかのテストらしかった。
詳しい話は例の施設に着いた後説明するらしい。
こうして、車は施設に向かった。
施設に着くと、森野が待っていた。
「ごめんなさい。本当はこんな訓練はなかったんだけど・・・。」
森野は口をつぐんだ。
「だけど何ですか。教えてください。」
俺は少し怒った風にいった。
「・・・実はね、深島君があなたがどのくらい力があるのか知りたいと言って・・・本当にごめんなさい。」
「深島に会わせてください。」
と言った時、後ろから声がした。
「まあまあだな。」
深島だった。
「なんだと!」
「まず、駄目出しだが、お前馬鹿だな。普通に考えて、お前の情報が変な組織に洩れるわけないだろ。気づけよ。」
「・・・・・。(たしかに。)」
「良かった点は、全身麻痺をあの速さで、できたことだ。」
「・・・お前に誉められても、嬉しくない。」
「誉めてない。まあ、何にせよ、訓練頑張れよ。俺に追いつけられないだろうがな。」
「お前、本当にうざいよ。」
こうして、深島に認められた(?)俺は、事件を解決できるように、訓練を始めたのだった。