一体感、みんなで良かった。ハエ、蚊、ゴキブリ、人間だけが邪魔者だ。桜の下で浮浪者たちが、自分達のダンボールを奪い合い、貧困について討論を下す。
貧困に対する処罰として、芸は花盛りだ。賑わいを見せる桜の下は、春だというのに夏のよう。赤々と明かりが灯り、人間がその下で浮浪者だ。
宴たけなわの宴会にして、貧者は酒も呑めないのか。酒を断る馬鹿も在るまいが、誘引した酒に期待を寄せる。裸になれ。チンチン出して踊れ。その時、反抗と思しき人間が騒ぎ出した。
よっぽど貧しかったのか。昔と比べて、今幾つだ。何才になっても人間だ。貧しさは人間に遅い、酒は判断を眩まし、幻覚と思しき天国だ。酒に酔って桜を娶り、桜の木の下でマスターが舌を出す。
踊れない者、舌を出し、踊れる者は競演となり、賑わい人間の豚だな。酒の席での嗜みは、芸に身を肥やした豚だと。それ以外は無駄だろう。しっかり、舌を抜かなければ、豚の糞尿にやられる。