LOVEBAND。?

ayaki  2010-06-18投稿
閲覧数[424] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「と言われてもな…」

その後、私はしばらく考えた。生徒会長の私が
男に髪を染めてもらうなんて、叱られてしまう

「あずにゃん♪おは!
今日の放課後さ…
森浦くんに髪染め…」

「うるさい。優梨は…
勝手な事、言うな。」

「え〜?だって…」

一瞬、優梨の顔色が悪くなった…。
不安げに見つめる私に、気付いたらしく告げた

「何でもないよ(汗)」

「優梨…?本当か?」

「うん…。放課後、森浦くんと頑張ってね…」

「何を頑張るん…」

言葉が言い終わる前に、優梨は私の前から
姿を消した。

「仕方ないな…行くしかないよな…。」

私は放課後になると、真っ先に教室から飛び出して
屋上へと向かった。

「失礼します…。」

「あ!来たんだな…」

屋上には、森浦隼人がスプレー缶を握り締めて
空を眺めていた。

風に紛れて頭髪料の
ワックスの香りがした。
思わず、うっとり…

…ってか、付けちゃダメだろ…。

「お、おまえが来いって言ったから…
来てやったんだっ!」

「ツンデレじゃん(笑)」

「黙れっ…!」

「まぁ、髪染めるぞ。
マジで真っ赤だけど…
スプレーの色も
…おまえの顔も(笑)」

「な!何言ってるんだ!バカ森浦っ…(怒)」

「怒るなって…(笑)
スプレーするから、
目…瞑ってて。」

『シュー』

「開けていいか…?」

「いい…はい、鏡」

「わ…赤髪だぁ(笑)」

「少し黒髪残してるけど、これがいいわけ。」

「あ…ありがとう。」

「あと…これ、ワックス。
おまえの髪にも…」

「わ…ワックス。していいのか…?念願のを…」

「念願?いいんじゃね?何か言われても…
俺が言い返すし。」

「あ、ありがとう…
言葉だけじゃ足りないが、ありがとな(笑)」

「いや…似合ってる」

「え…ありがとな。
う…嬉しいぞっ…♪」

「守ってやるから…」

森浦の言葉に少しだけ、ときめいてしまった…。

「これからさ…
昼飯、一緒に食べねぇ?」

「え…いっ、いいぞ…」

「じゃあ、また明日。」

『LOVEBAND。』の
次回もお楽しみに☆

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ayaki 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
激安耳つぼジュエリー
簡単貼るDiet


▲ページトップ