すみれ園がなくなる少し前
それは、あいつ、翼のいつものような一言がきっかけやった。
翼「日本の未来が危ない…!!!」
聖「…。」
拓「…。」
光「…。」
慶「…。」
秋「…で?」
翼「“で”って何や!“で”って!!日本の子どもが夢なくしてるんやで!」
聖「…いつからこの会議の議題は、こんな壮大なことになってんのやろ」
聖ちゃんが呟く
光「日本の未来…て…」
慶「…。」
またいつものアホな提案かと思った。
すみれ園でのこと――
「サンタはおらんで!」
勇斗(以下:勇)の一言でその部屋の子ども達が一斉に振り返った。
翼「お、お…お前は…なんちゅー夢のない事を言うんや!」
翼が勇斗の頬をつねる。
勇「だって俺見たもん!去年の夜、せんせぇ…んー!」
波音が慌てて口をふさぐ。
翼「ちょっとは空気を読め!6歳児!」
美「6歳児じゃ無理やろ…ここは任して…」
美弥が翼を移動させ、勇斗の前に立って笑顔を見せた。
翼「お!美弥!何を…」
美「…ちょっと世の中の裏見たからって調子のんなよ?」
「「「(;□;)!!」」」
この出来事が翼に日本の危機を感じさせた。・・・らしい。