あの頃は、こんな再会をするとは夢にも思っていなかった…
これは僕、木田良司が中北由美を知った事で劇的な(?)クライマックスを飾る物語である。
県立のどこにでもあるような学校。そんな学校で彼女、中北由美を知った。
父は、国内敵なし海外でも有名な大社長。
母は知らない人はいない週37本のレギュラーを持つ超大人気現役大女優。
兄は国内で1、2を争う大学に通い、成績抜群!スポーツ優秀!人気良し!の3拍子!!
彼女もまた、成績抜群!スポーツ優秀!人気良し!の3拍子!!
僕のような成績→アホ!スポーツ→タコ!人気→マネケ!の3、3、7拍子な人間から彼女を見ると、何故こんな学校に通っているのか?本当に同じ人間なのか?実はDNA操作された新人類ではないか!?などと思っていた。
そんな彼女は、入学式から新入生代表を努め。学級代表となり。初のテストでは断トツのトップ!運動測定では5000Mで学校の歴代記録を塗りかえた。
が、毎日の生活も凄かった!昼休みは放送部DJ。リクエスト数を0から毎日350近くに変化させ、放課後は運動部の手伝いをしながらの軽音楽部バンド活動…
学校中が連日彼女の話題で途切れることはなかった。
いつしか僕も彼女を追うフアンの一人になっていた。