(長富さんと一緒にきてた)皆が絶句するのは無理なかった
長富さんは
(進学校の中でも)
成績抜群で
長身で一年生から
バスケ部のレギュラーの文武両道の美少女
で
修さんとでも
お似合いの女性
…で僕は
練習についていけない
ボロボロの疲れはてた
一年生で
中学の頃の自信と破天荒さの欠片も見えなかった
口には出さないが
皆は
(長富)厚子変わってるね〜って気持ちになってるだろう
奇妙な雰囲気になったので僕は口を開いた
長富ぃ久々やし
一緒に帰るか
うん!
長富は嬉しそうだ
周りはヒューヒューと
囃し立てる
僕は嬉しいというより
正直戸惑っていた
中学時代と正反対の
スポ根生活で
女っけの全くない毎日
また長富に
教子のことや
やや空白気味の
中学三年生の時のことはまだ話せる心境ではなかった
〜続く〜