聖「よっしゃ、翼、電源入れろ」
翼「らじゃっ(`O´)ゞ」
電飾が光り出す。
正直地味。
でも…
「うわぁ光ってる!!」
「綺麗!」
素直なチビ共の反応に嬉しくなった。
美「はい、そこ座って〜」
タケが配る手作りクッキーを受けとると、行儀良く座るちびっこ。
その間に俺と慶太郎も位置につく。
やがてクッキーが全員に配られると、タケ達も準備にかかる。
翼「これは俺らから皆にクリスマスのプレゼントや!」
拓「聞いて下さい!!」
演奏すんのはもちろん、クリスマスソング。
直に伝わってくる客の笑顔。
その笑顔にまた嬉しくなった。
***
「翼君が鬼ぃ!!」
笑い声が響き、走り回る翼達。
そんなあいつらを座って眺めていると、サンタおらん発言をした勇斗が俺の隣に座った。
「鬼ごせえへんの?」
「あんなんではしゃぐほど、ガキじゃないもん」
まったく、こいつは
「でも…ありがとう」
突然の言葉に俺はびっくりした
勇斗は笑ってた。
そして走り去って行った。
人の笑顔ってこんなに嬉しかったっけ?
そっか、この笑顔は俺らがあげたもんやからか。
サンタの気持ち、
知ったのは俺の方やった