修さんの計らいで
練習後の一年生の仕事もそこそこに
着替えて
待っている長富の元へと行った
待たせたなぁ
一緒にかえっか
中学の同級生達の近況で盛り上がった
二十分位
トボトボ歩くと
二人の家の分かれ道に
到着する
長富は笑いながら
言った
話足りないし
もう一回往復しよっか
僕は練習で
ボロボロになった足で
これ以上歩きたくなかったが
もう少し長富と話したく
また着た道を戻った
あ〜
付き合ってくれとか
言われたら面倒やなぁ
教子との日々と
自虐的な猛練習の日々に恋愛は今は不要だった
折り返しの道で
長富は本題を切り出した
成瀬(教子)さんと
なんかあったの?
僕はある事件(事故)で目の手術をしてから
療養という名目で
中学三年の後半は
ほとんど学校には
行かなかった
僕は
長富との気楽さから重い口を少し開くことにした
〜続く〜