「同級生」最終話

さんちゃん  2010-06-24投稿
閲覧数[598] 良い投票[0] 悪い投票[0]


僕は(ほぼ)初めて
人前で泣いた

しばらく泣いたら
少し気が済んだ


立ち上がって
長富に言った



泣いたら
すっきりしたわ!
(成瀬)教子と
何があったなんて
人にいうもんやないし

俺自身しばらく
人を好きになるなんて
コリゴリや




長富は静かに言った

あの頃は楽しかったね




長富の言う
「あの頃」は

中学二年生のガラスを皆で割った頃なのか

教子と長富と進学塾の
特別クラスにいたときのことかはわからなかった


しかし
僕にはもう話すことは
なかったし
自分の中で
一つの結論は出ていた

長富ぃ
付き合うとかやないけどたまには一緒に帰ろっか


長富は笑いながら言った

まっ付き合ったら
即ヤられちゃうしね!

イタズラっぽく
軽口を叩いた


グランドの風が
二人を爽やかに包んだ

・・・・・・・・・

長富とは
その後色んなこと
あったけど
コトに至る雰囲気に
すらならなかった

長富は
僕が社会人になった後
会った唯一の
(中学の)同級生


またいずれ書こう!


ーおわりー
※次回作品
「あの日あの時」も
宜しくお願い致します

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 さんちゃん 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
★セレブ御用達★
最高級の死海の塩


▲ページトップ