「ちょっと!」
純弥はグイグイとものすごい力で麗久を引っ張っていく。
「・・・・・ここでいいか・・・」
純弥は独り言のようにそう言って手を放した。そこは廃墟になったマンションの個室だった。
「君さ、僕に対してあれはないんじゃない?」
「・・・本当のことだもん」
麗久は勇気を持ってそう言った。
「はー・・・」
純弥はため息をついた。だるそうなため息だった。
「いいかい、良く聞くんだよ。・・・僕はね・・・・・・・・」
さあ はじめよう
殺人人形が 恋したはなしを ・ ・ ・ ・ ・