模擬試験といっても
その進学塾に入るための選抜試験である
試験当日
三沢君と僕は
小倉の試験会場に
向かった
会場をウロウロしてると同じ中学の長富に会った
長富はビックリしてる
成績の良い三沢君は
ともかく
理数の成績は完璧だが
進学塾に興味なさそうな僕が来てることに
驚いたようだが
(三沢君のボディーガードで来てる)事情は
すぐわかったようだ
長富に僕は聞いた
長富はもう進学塾の生徒なんか?
特別クラスよ!
※特別クラスは上位のみの少数精鋭クラス
長富は自慢気に言った
そして僕の方を見て
言った
宇野君(僕)なら
少し勉強すれば
理数の特別クラス
入れるかもね!
少し勉強?
僕はアタマにきた
学校のテストでは
理数に関しては
男子学年一の三沢君にも女子学生一の長富にも
負けている気持ちは
なかった
しかし
そんな気持ちを
吹き飛ばすことが起きた
(長富)厚子ぉ
今日も勝つよ〜
自信に満ちた顔が
僕達に割って入った
僕の心臓は
生まれて初めて
ドキドキした
…おいおい…
まさか天下の俺様(僕)が一目惚れかぃ…
〜続く〜