「わっ…!いた…」
「大丈夫ですか!?」
どうしよう…森浦を
怒らせてしまった。
初めて出来た、男友達だったのに…
私は…最低な奴だ。
「会長…!?」
「ごめん…関わらないで。」
「え!?会長…?私は
会長と不良が付き合うなんて…
釣り合わないと思う…」
「嫌…せっかく、
森浦隼人に染めてもらった髪だってある…
諦められない…!」
「髪…?帽子外して!
赤髪に染めてる!?」
「人生変えたいんだ…
私は、嬉しかったんだ…染めてもらって!」
「好きって意味…?」
「え…好き?私が…森浦の事を…?」
「大体、そんな事言ってたじゃない!」
「…かもしれないな。」
「いいよ…内緒にする♪」
「よろしくな…♪」
「(内緒にするわけないじゃん…♪
新聞部に頼んで、噂にしてあげる♪)」
「森浦っ!どこへ…」
『ドンッ』
「わっ…!誰…」
「あれ?あずにゃんじゃん♪
隼人、見なかった?」
「私も探しててっ!」
「ふーん…何かあった?」
「嫌…怒らせてしまって…ノートの切れ端を…!」
「怒らせた?何で…」
「そういえば紙切れ…
『森井へ
俺とおまえさ…
もう、関わらない方がいい。
おまえは会長だし。
だから…(汗)
また会える日まで…
隼人』」
「あれ?それ…
あずにゃん宛の…
ラブレターじゃん?」
「ラブレター!?」
「いや…そんな感じが…」
「とりあえず追いかけるぞ…!」
「しゃー!俺も参戦♪」
『生徒会長だから。』
『バカじゃないから。』
『恋なんてしてなさそうだから。』
(違う…そんなの。
私は…今、恋してる。
恋しちゃたんだ…
多分。気付いてないでしょう?)
「やっぱ…会長に恋するのは、無理だよな。
『不良だから。』」
「差別ってヒドくない?
同じ学校の生徒同士なのに…差別されて」
「杉崎も思うのか?」
「まぁな…特に。
不良との恋は反対されるしな…」
「差別なんて…会長の
森井あずさが無くす。
それで、困ってる人が
いるんだからな…!」
「よっしゃ〜!俺も♪」
次回もお楽しみに