『クライアナノナカ』 の真相 〜8〜

ヤルンヴィドの番犬  2010-06-25投稿
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六人目。

そろそろ
『クライアナノナカ』
も、終わりに近い。

名前:ハガ トシオ
年齢:21歳 (男性)


有名私立大学に通う学生。両親が裕福なため、
不自由なく育ったようだ。
世間で言うところの
『チャラ男』
で、特に女性関係に
おいてはいい話を
全く聞かない。
堕胎、暴行された女性も
かなりいるようだ。

クラブで女性と二人で
いた目撃証言が最後で、
その後行方不明に。

直前に、同じ
ダンスサークルの男友達に、

『いい女がいる。ヤらせてやるから来い』

という電話をしている。



正直、こういう男は
虫ずが走る。



『クライアナノナカ』
では、酔った女を
路地に連れ込み、
『ヤろう』とした
所で終わっている。

文面的に、女性の
陰部を『クライアナ』
に見立てているようだが、ジョークにしては
かなり悪趣味だ。
『ディナー』も趣味が
悪い。

時間が空いてから、
(『クライ〜』四人目と
五人目の間にかなり
空白がある)
彼の思考はより一層
歪曲してしまったようだ。

ともあれ、ハガも、
一緒にいた女性
(こちらは全く手掛かりなし)
も行方不明になった事に
間違いはない。


私は現地である、
K大学に程近い
クラブと、その周辺を
調査した…









当然のように、前述の
内容以外の新事実は
なかった。





あと一人。

あと一人しか、手掛かり
になる投稿はない。

あきらめにも似た
焦燥が私の鼓動を
揺さぶる。



だが、別の方向から
新たな展開が
起こりそうだ。



同僚から連絡があった。












『ディナーから返事が
あった』






鼓動は、緊張と期待で
高鳴り始める。



まだ、電脳世界での
やり取りでしかないから
期待はできないが、

私はディナーを
引きずり出す自信が
ある。


七人目の調査結果と
ともに、スペースが
あれば自信の所以も
記そうと思う。



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