自動車教習所というものに今俺は来ている。
今年で19歳になる俺は世間に流さて生きてきた。
今の来てる教習所だってそうだ。車は便利だけど30万も払って免許を取るという事には些か疑問がある。しかし俺の周りの人間はこう言う。
「必要だから。」
ああそうか、周りが言うから取らないと駄目なんだ。
言われるまま、だって自分で決めて行動するのは難しいから。 そして興味のない車の免許を取りにいく。
高い金を払ってる割にはこの教習所はサービスが悪い。 楽しみといえば休み時間にジュースを飲む事位だ。
それ以外は苦痛の塊でしかない。
アイスミルクココアは格別だ…
かっこつけてコーヒーでも飲みたいが
コーヒーは苦くて飲めない。 やはりココアだ。
ココアを飲みながら今日も「彼女」が来てないのか探しみる。
「彼女」とは名前も知らない、喋った事もない女の子の事だ。
俺に分かる事は二つ。
彼女はとても美しい。今は夏だが、彼女だけは冬にしんしんと降る雪のような静けさと美しさがあった。 別世界という言葉はこう使うのか?
もう一つは俺と同じでアイスミルクココアをいつも飲んでいるという事…
なんだかな〜
つづく