「まったく、それくらいかわしなさいよ」
「無茶いうな!お前じゃないんだからかわせるか!」
そうこいつはとてつもなく身体能力が高い。
百メートル走らせりゃ陸上部に勧誘されるほどだ。も
ちろん俺より早い。
だからって俺が遅いわけじゃない。
一応七秒半程度で走ってるからな。
まぁ誰かさんが六秒フラットじゃ遅いだろうがな。
おっと、そういえばまだ紹介してなかった。
今俺の足に画ビョウ付きマットを投げ付けたのは
・境佳穂(さかいかほ)
まぁ世間一般には幼なじみと呼ばれる位置のやつだ。
さっきも言ったがこいつの身体能力は計り知れない。
ついでに頭も無茶苦茶キレる。
いつも二位に圧倒的な差をつけて一位だし、全国学力テストでも、もちろん一位だ。
上位者の冊子に乗ってなかったことがない。
さらに語学も素晴らしく、英語はもちろんフランス語からロシア語まで話せるらしい。
こんなこと言ったら一人ないし二人は
「なにか話してみて」
とか言うけど、自分がわからない言語をどうやって理解するのか。
俺にはいきなり
「Огибая…」
って話しだされても訳が分からなかったがな。