ラヴソングを歌って

コンパス  2010-06-26投稿
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僕は崩れていく

指先からゆっくり時間を掛けて

その内足も崩れていくだろう

そうなると立てなくなるが大したことはない

崩れた欠片を拾って僕は歌う

そしてどこかがまた崩れていく

ありもしない事を歌って

僕は崩れていく

鼻が伸びる木人形と違って

僕は塵の有象無象となる

形のない思い出を歌にして

僕の目線は下がっていく

空が広くなって

欠片を拾えなくなって

僕はありったけの嘘を

周りに振りまいたんだ

僕は狼少年

泥砂の粒に首が埋まっていく

歌を歌うならなんだっていいのに

僕は大法螺吹きになったのさ

もう声も出せなくなったけど

存在しない幻想を追い求めて

風に吹き飛ばされてくるよ

ラヴソングでも歌いながら



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