空にぃ軍団の計画も、いよいよフィナーレ。
近づいてくる勇者の気配を見て、神3人は笑みを浮かべていた。
「さあ…足元にも及ばないハエ共よ。神3人に踏み潰されるが良いわ。」
するとアレンが、
「私が戦います。空さまの為なら…。」
空にぃは、アレンに優しく告げた。
「いよいよ祭りの…最後だ。」
空にぃは、様々な物を吸収した。他の神、アレン、家来たちなどを。そして…。
地下10階。
豪華極まりない儀式の会場。長いレッドカーペットを、有馬、みーくんは歩いていく。
そこには、巨大な龍と化した空にぃがいた。
「みーくん、これが…。」「空くん…?」
ついに、神龍となった空にぃ。有馬の背を遥かに凌ぐ大きさである。
『やっとキタナ。』
有馬のほっぺが、光りだした。
「…空か。」
有馬の目つきが鋭くなっている。
『会いたかったよ。有馬、みーくん。』
「…嘘だ!」
みーくんは、有馬の後ろに隠れながら言った。
すると空にぃは、『空間変化』という神術で、バトルフィールドを作った。
もう…異空間である。岩場がフィールドだ。
有馬のほっぺは、光が眩しいと思うほど輝いている。「みんな…力をくれたんだ…。」
みーくんは、そうつぶやいた。
『私の神の力、確かめるがいい??』
「望むところだ。」
「有馬…?」
普通の覚醒じゃない…と、みーくんは思った。
有馬、髪の毛が赤色になった。
また、体から物凄い蒸気が出てる…。
「どんだけ俺を苦しめさせれば気が済むんだよ…。」有馬の目は、炎の色?
髪の毛が逆立って、
ついに…
真 有馬、覚醒?
空にぃは嘲笑っていた。