ありふれた『永遠』、 掃いて捨てるほどある 『愛してる』 

ヤルンヴィドの番犬  2010-06-27投稿
閲覧数[461] 良い投票[0] 悪い投票[0]


着うたとかで流行る
アーティストなんて、
たいしたことはない。

ありがちな詞を並べて、

綺麗な言葉だけ集めて、

すぐに
『愛してる』
とか、
『永遠』
とか口走るだけ。






『永遠』なんて、
この世界のどこにも
ないのに。





でも君は、そんな
流行り歌が大好きで。



よくそれで喧嘩した。



『永遠』を信じる君。


『永遠』を信じない僕。


だからなのかな。
僕と君の『永遠』は、
砂のように手の隙間から
零れ落ちた。

僕が『永遠』を
信じなかったから?


いや。


やっぱり『永遠』なんて
最初から無かったんだ。





そう思わなければ。





そう思わなければ、
ありがちな詞が、

簡単に飛び出す
『愛してる』が、

僕に突き刺さってしまう。




こんな歌で、
僕の心は揺れたりしない。





なのに。



何故。




街で、
テレビで、
ショップで聞こえる
何気ないラブソングが、
僕の両肩を掴んで
揺さぶる。









哀しくて、悔しくて、

涙が零れる。















『永遠』だった頃は、
何とも思わなかったのに。






投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ヤルンヴィドの番犬 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
乾燥でうめぼし肌
⇒改善はこのクリーム


▲ページトップ