「うん、似合ってるわ。」彩実はニッコリと笑った。「はい、あとはベルトね。」
そう言って彩実はいくつかフックの付いたベルトを差し出した。
これもやはり咲坂達のと同じやつだ。
「あの、一つ質問があるんすけど・・・」
ベルトをしながら、龍一は聞いた。
「あら、何かしら?」
「これって、バスターの服ですよね?つーことは俺、もう戦わなきゃいけないんすか?」
不安の表情で、龍一はいった。
「そのとおりよ。」
彩実は当然の様に答えた。「でも・・・!俺、訓練とか全然受けてないし・・・弱いのに・・・」
龍一は助けを求めるような目をした。
「あら、やっぱり気付いてないのね。」
彩実はまたクスリと笑った。
「・・・?」
龍一はどう反応すればいいか、わからなかった。
「あなたはただ単に一週間寝てたわけじゃないのよ。」
「!!・・・一週間!?」龍一は耳を疑った。
(俺、一週間も・・・?)
「そう、一週間・・・。その間、あなたは『人』を越えた『人』・・・『超人』に生まれ変わったわ。」
そう言った彩実の表情に、嘘はなかった。
「『覚醒者』の第二段階、『超人化』。」
「ち、超人・・・」
「あなたの右腕・・・何か気付かないかしら?」
彩実は龍一の右腕に視線を移した。
「右腕・・・?」
龍一も自分の右腕を回しながら全面的に見てみた。
「特に何も・・・・・・・・・・・・・・・あ?」
龍一はやっと気付いた。【違和感が無い】とゆう違和感に。
「右腕が・・・折れた右腕が・・・治ってる!!」