幼い記憶

ブランキー  2010-06-28投稿
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少年の頃の友情は
何よりも純粋で

ふと思い返すと
その記憶は
夏草の匂いを
孕んでいる

線路に沿って
途方もない旅をした

僕らはあの日
腹ペコなのに
なぜか笑っていて

それはこの世の
幸せそのものだった

蒸気機関車に
ひかれそうになり
運転手を
罵ってやったことも

少ない有り金を
寄せ集めて
コーラを
分け合ったことも

全ては何にも劣らぬ
幸せそのものだった

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