もう死にたい。
また人間関係が辛くて仕事を辞めてしまった。
人間関係を築く能力が壊滅的に無いから
いつもつまずく。
まぁ、仕事辞めて何もする事が無く、家にいてもあまり良い事は無い気がしたから。
気は進まないけれど、とりあえず自分を落ち着かせる為に、ハローワークへ行こうと思った。
駅のホームで彼女を見た。
驚いた。
中学の同級生の斎藤さんだ。
眉毛が太くてさえなくて、いじめられていた彼女が、ちょい茶髪になっていて、すっかり垢抜けて何か綺麗になっていた。
いや、実は密かに中学の頃から微妙に可愛いとは思っていた。
でもあの当時はいじめられていたからブスに見えたのだろう。
何でいじめられていたのかよくわからなかったけれど、性格が悪かったっけ?
明るくはなかったな。でも真面目だったような・・・
何か変な空気に巻き込まれていじめられてちゃったんだろうな。
自分も中学の頃はちょっといじめられていたからな。
話かけてみようかな。
ああ、無理だ。
見た目からしてもう彼女は自分より色々な事を経験しているような気がする。
でも、話したいな・・・この際だから、話しかけてみようか。
駄目だ。
いや、別に死ぬわけじゃないんだ。
よし話してみよう!
あの〜すいません
斎藤さんだよね?
中学の同級生の石田だけれど・・・
ハイ?!
あっ、中学の同級生の石田だよ。
石田君!覚えているよ。久しぶりだね。
斎藤さんは元気?
うん、元気だよ、石田君はどう?
僕は、まあ色々あって・・・
大丈夫?
石田君、今親友はいる?
えっ?
悩みを相談できる人がいれば良いね。
親友とカラオケでも行ってストレス発散すると気分が良いよ。
あっ、そうだね、友達は少ないけれど頑張ってみるよ。
頑張ってね、じゃあね。
うん
あっ、何だよ、綺麗になったとはいってもどこかで僕は彼女の事を見下していた?
同類だと思っていた
?
同情して欲しかったのか?
優しい言葉を期待していたのか?
それにしても随分と健全な事を言うんだな。
確かに友達は少ないというかいないに等しいな。
て何でわかるんだよ。
でも久々に生きている気がしたな。
何か涙がでそうだ。