次の週
進学塾で成瀬さんは
僕に話しかけてきた
あんま人のいない
公園に呼んどいたよ
私はいかなくていいよね
僕は笑顔で答えた
成瀬さん
こなかったら
俺は
彼の顔わかんないじゃん
それより彼氏の
プロフィール教えてよ
成瀬さんは自慢気に
語り始めた
会社の二代目で
大学時代はアメフトで
ならし短気らしい
今は親の関連会社で
専務として
働いてるらしい
ふ〜ん
僕は鼻で笑った
成瀬さんは
自信満々の僕が
頼もしくもあり
不気味なようだ
喧嘩するの?
楽しそうに聞いてきた
あぁするよ!
僕は答える
そして心で呟いた
お坊ちゃん(成瀬の彼)
お嬢様(成瀬)には
子供の喧嘩の
恐ろしさは
わからんやろなぁ
〜続く〜