鬱な美容室

TDK  2006-08-29投稿
閲覧数[482] 良い投票[0] 悪い投票[0]

 私が働いている所はいま流行りの美容室『SullenNess』…名前の意味は憂鬱。
その名前とは裏腹に店内は明るく、ポップな曲が流れ若者に人気だ。
巷じゃちょっと有名な美容室。
最近テレビでこの店が紹介された影響か、いつも予約はいっぱい。

カラン♪
店のドアが開きベルが鳴った。
「いらっしゃいませー」…と美容師達が元気よく挨拶をした。
「…」
そこには髪は伸び放題、服はボロボロ、手には一升瓶、おまけに酒臭い男が立っていた。
私は声をかけた。
「ぉ、お客様。カットですか?」
「……」
「あの〜」
「…河童にしてくれ。」「は?」
「河童がいいんだよぉぉぉ!!」男が一升瓶を振り回した。
「ぉ、おい警察だ」
慌てて電話に駆け寄る美容師もいれば、男に立ち向かっていくのもいた。
15分後警察が来て、男は連れて行かれた。
どうやらアル中の上麻薬所持だったらしい。

…それにしても…
…河童って



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 TDK 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ