そこから先は
無我夢中でハッキリと
覚えていないが
岸に
溺れかけてた仲間と
命からがら逃げてきた
仲間と僕の足を
引っ張ってた影は
幻想…?
そう思いたかった僕に
仲間が自分の足を指差した
仲間の足は
おびただしい爪痕が
残っていた
僕は落ち着くと
腕に痛みを覚えた
腕を見ると
歯形らしき傷痕が
残ってた
そういえば足を引っ張る
人間らしき影を振払時に
噛まれたような
気もする…
僕らは
恐怖でひきつり
笑うしかなかった
あの足を引っ張った
人影は何だったんだろう
普通にホラーっぽく
考えれば
昔海で溺れて
亡くなった霊か…
僕の左腕には
未だに歯形らしき傷痕は残ってる…
恐怖の体験だったが
その日以来
僕は以前が嘘のように
海に
恐怖を感じなくなった
僕の頭は
勝手に推理する
前世のDNAが
(海での事故を予見し)
僕に海に近づくことに
SOSを出してくれたのか
…それとも…
あの日を
思い出しても
不思議と恐怖はない
・・・・・・・・・・
貴方は
少し人とは違うことに
恐怖を
感じることはありますか
高所恐怖症
狭所恐怖症
一般的な恐怖症から
特異なものまで
その感覚(恐怖)は
大切にしましょう
きっと…
前世のDNAが
貴方に対しての
SOSですから…
…おしまい…