目を開けた
白い壁、白い天井、テレビ、ぷーさんのぬいぐるみ
ここはどこ?
と、同時に、自分の事さえ解らなかった
何が何やら解らなかった。
軽いパニックと
静けさの中、ゆっくりと起き上がった目の先に
リビングがみえた。誰かに気付かれないように、おそるおそるそこえと向かう。
の、途中に、白い部屋の隣の部屋に誰かいる。
ウッと声を殺し
男であろうその人をしばらく見ていた。
誰なんだ!?
布団に海老のように、丸まってる男は。
そうこう考えている間にも色々な事を推理した。これは記憶喪失なのか?
監禁されているのか?
天国なのか?
いや、地獄ではない。血の池地獄も見当たらないし、骸骨も転がってない。
ゆっくりとリビングに入り
おいてある煙草
に火を付ける。
20畳位あろうか
綺麗に整理された、広い空間
古い西洋の人形。他に誰もいないようだ。
大きなソファーに座り込み
再び考え込む。
ここはどこ?
私はだれ?
昔流行った言葉だ。すると少しずつ思い出してきた。
(続く)