『ジル…ジル………』
頭の中でサラの声がする。
『うぅん…っハ!!』『ジル…よかったぁ』
サラは目に涙を浮かべていた。
『サラ…』
『ごめんなさい…私みんなを巻き込んでしまって』
『気にすんなって、団長や仲間にもうまく言っとくから』
すると『ジールーーーー!!!★★★大丈夫だったぁ?心配したのよ。傷大丈夫なの?』ティアラが走ってきた。
『おい?抱き着くなって!まぁ…なんかしんねーけどすっかり治ってらぁ』
『だって凄いケガって聞ぃたゎよ…』
『サラが直してくれたんだ』
『え…!!』ティアラが振り向くと今まで見たことのない少女が座っていた。
『この子が…まぃいいわ…ジル、夕食の用意してあるから取りにきてネ★』
『おうサンキュー!』そう言うとティアラは部屋から出ていった。
『今のは?』
『あぁ俺の幼なじみ。二人とも、もと?は孤児医院にいて、ぬけだしてきたんだ。そんでこのハートレス団の団長に拾われて…今に至るってわけ!サラは?』
『私は…』
「ぅおーいジル飯食わねぇのか??」
『おっと団長だ。じゃあ飯持ってくるから』『ありがとう。。。』
サラはそう言うとベージュの破れたローブを脱いだ。
『さっサラ!???』
『ジル…よく聞いて。実は…私、村で選ばれてシヴァ神のいけにえにされるはずだたの…私の母は昔、魔術者で、いけにえとして火あぶりにされたの。母の苦痛の悲鳴を聞くのは耐えられなかった…でも母の体はなかった』
『ていうことは、突然消えちまったのか?』『そう…炎の中にあるはずの遺体がなく、私だけが知っている教会の地下身に体はあった。…母は私にこう言ったの、貴方はもうじき私の変わりにいけにえにされる。だから逃げてって』
『でも他の魔術が使える奴らが代わりに…』
『それはないの…魔術が使えるのは私の女性の教会の一族だけ…私が子供を産んだら別だけど…もう終わりにしたいの…こんな酷いこと…』
『サラ…』
『それでこの石が母の形見なの…』
『ゴレスが狙ってた…』『そう…この石には世界の半分を簡単に吹き飛ばせる力があるの。母はこの石をいい事に使いたいって…』
『でもその石を使えるのはサラだけなんだろ?』
『そう…けどあの人は私を使い利用したいんだと思うの…』
『ゴレスが…』