続同級生(プロローグ)

さんちゃん  2010-07-06投稿
閲覧数[543] 良い投票[0] 悪い投票[0]


大学に入学し
四年生になった時には
僕は故郷に帰っても
高校時代(むろん中学時代も)の友達と会うことは意識的に避けた



故郷に帰ると言っても

故郷の隣県に住んでいる愛娘に会うついでに

年に一回
親に顔を見せる目的だけのために故郷に帰る

そんな感じだった



要は(理由は)

何やってんの?

と聞かれて
事実を話すと自慢めいた話になるのが

嫌だったという理由だ



同級生は
社会人になったり
大学で現実の壁に
苦しんでる時…

僕が
事実(現況)を話すと
自慢に感じられる


誰とも会うわけでもなく
故郷をブラついた


大きな本屋で
本を大量購入すべく
見ていたら

長富に六年ぶりに会った


長富は
東京の大学に行ったらしいというウワサは
聞いていた


美しさに
磨きがかかった
長富は嬉しそうに
話しかけてきた


「(中学の)同窓会とか全然顔を出さないね」


僕は中学時代に
特に親しい仲間(友達)は(今は)いなかった


…雄太は高校ん時に
バイク事故で亡くなり

栄二君は
他県の高校へ野球留学

国田や岡崎に至っては
誰も消息は知らない

三沢君も高校入学前に
転校していた

そして何より
同級生であろうと
節操なくコト三昧
だったので
昔の話題がウザかった


「会いたいヤツも
いないしなぁ…」

僕は長富に
同級生の気楽さから
正直に答えた


〜上に続く〜





投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 さんちゃん 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ