クラスメートの恐竜マニアに告白したリカちゃん。あれから五日。
電車でリカちゃんと帰宅中で。。
『返事は?』
『まだ。もう、ダメなんだと思う。返事待つのも疲れちゃったし。』
『返事きたらいいね。』
『ないのが、答えじゃないかなぁ。』
『返事くらいなきゃ。このままじゃ生ごろしだよ、りかちゃん。』
その二日後 いつものようにリカちゃんと教室を出かけた時 恐竜マニアの(彼)が
『あの。』
と隣にいたリカちゃんに声をかけた。
『これ。』
手紙だった。
『ありがとう。』
リカちゃんが 放心状態で御礼を言って 教室を出た。
冷静そうだったリカちゃんが、学校を出るとパニックになった。
『どうしよう!どうしよう!』
『落ち着いて!大丈夫だって。』
『読めないよ!』
『落ち着いて!』
体が興奮で震えていた。
『そこの公園に行こうよ。』
一度気持ちを鎮めるように 公園へ移動した。
『芳恵ちゃん読んでくれる?』
『自分でよみなって。読めないよ。』
『はぁ。』
深呼吸して リカちゃんが手紙を開き黙読した。