今日はイラスト学科有志30名で出版社周り。三社まわる事になっていた。有名週刊誌を発行しているトップクラスの会社ばかり。『質問を考えて』の課題も緊張感で頭が真っ白になっていく。
山ちゃんとスィちゃんと一緒だ。
『今日まわるとこ、私狙ってないんだよ。』と山ちゃん。
『私は一社気になるなぁ。男性雑誌しか興味ないし。』とスィちゃん。
『余裕だなぁ。』
二人の会話を聞いていると 自分が情けない。(どこでもいい。とってくれさえすれば。)なんて?モチベーション低くて嫌になる。
『○○社に着いたぞ。会議室まで行くからついてこいよ。』
担任に連れられて、生徒達がゾロゾロと席についた。担任とはいえプロのイラストレーターだ。
『久しぶりです!先生。』二人の40代男性が入室してきた。編集者らしい。でも貫禄は無くて近所のお兄さんと言う感じ。
かしこまった雰囲気にならず『なんでもいいよ。ききな。』って軽いノリ。単純な質問が飛んだ。
『今まで担当された先生は誰か?』『印象的な先生は?』『現代のイラストレーターに求められることは?』『雑誌の方向性は?』編集者の話は面白い?裏話満載。『○○先生にお会いした時怖かったわぁ。雰囲気がやくざなんだよ。作品もドスきいてるけどさぁ。俺、当時新人やったから担当じゃなくてよかった?』『○○先生の作品は最初から秀逸で。あの頃美大出身なんて珍しいからさ。ビックリしたよ。』
とか。ミーハー気分で楽しんだ。
ニ社目では 故人となられた○○先生の作品を 手袋をはめて 拝見させて頂いた。
三社目では 生徒一人一人の作品を見て頂いてコメントを下さった。
『よーし!』
やる気がふつふつとわいてきた。