天使のすむ湖37

雪美  2006-08-29投稿
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屋上へ場所を移すと、俺は桜井に香里は俺の恋人で、しかも脳腫瘍で余命があまりないことを説明し、
「だから、二人の時間を大事にしたいし、邪魔しないでほしいんだ。」
と話した。
すると、桜井がニタニタ薄気味悪い笑いを浮かべ、何かいやな予感がしてぞくっと寒気がした。
「心配するな、俺は女には興味はないんだよー俺が気になってるのはお前だからなーなんなら俺と付き合わないか?」
寒気がしたのはそのせいか?鳥肌が立っていた。
「俺はそんな趣味はないから、冗談言うんだったら他にしてくれー付き合いきれないぜ」
と行こうとすると、俺のまん前に滑り込み
「俺はマジだぜ、しかもここはめったに人は来ないからなー」
桜井は真顔で見つめていた。
「やめてくれー冗談に付き合う暇はないんだよー」
叫ぶように言うと、携帯が鳴り、ちょうど香里から待ち合わせ場所に着いたよとのメッセージの電話が入った。
その電話をきっかけに、俺は香里の元へと走った。
まさかそんなことを桜井が言い出すとは思わず、冗談だよな・・・
と勝手に思うことにした。

その次の日、俺は岬に屋上に呼び出された。
なんなんだ改まって、まさか、私いつまで待てばいいのとか、泣かれるんじゃないよなーとか想像しながら、屋上への階段を登った。

屋上には岬と桜井がいた。
「なんだ、奇妙な取り合わせだなー俺に話ってなんだ?」
岬は真剣な顔して、
「一樹、桜井君と付き合ってるふりをしなよー」
「何言ってるんだよー岬まで、俺は男には興味ないのーお前が一番知ってるだろう。」
「だから、ふりよ、ふり、だってばー」
俺は面食らった。いきなりそれかよー
「冗談じゃねえ〜岬までやめてくれよ。」
岬にまで不信感を抱いた。いったい何考えてるんだー

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