チュンチュンッ小鳥の囀りが聞こえる。
『起きぃ〜や〜朝やで〜!!!』
『わっ!!』
少女は、けたたましくフライパンを鳴らした。
『ジル!あんた何時まで寝とんのや〜』ジルを起こしにきたのは15歳くらいのボーイッシュな少女ルミナだった
『ごめん?朝ごはんは?』
『今作っとる、はよしいや』
『はい?‥ってあれサラ??』部屋を見渡すと自分以外誰もいないことに気付いた。
『まさか…!!』昨日の団長の言葉を思い出し、急いで下に降りていった。
『サラッ!!!』
騒がしくドアを開けた。
『あら、おはよう★どうしたの?』
目の前に現れたのはティアラだった。
『サ…サラは?』
『あぁ‥ぁの子なら昨日アンタが寝た時に、別の部屋に移したゎ★ジルが変な事しなぃよぅにってネッ』
『なっ…そういえば、団長は』
すると階段から団長が降りてきた。
『ジル・ティアラおはよう。今日もいい朝だな』
『団長おはようございます』二人は頭を下げて言う。
『団長‥あの…サラは?』ジルが頭を上げて言う。
『あぁ…昨日言ってた事なんだが、取り消した。もうじき、港町のハイルドミッドに着く。その時におさらばしよう。』
『…』
『まぁ、そんなすぐにとはいわねぇ‥彼女の部屋に行ったらどうだ?』
『団長…』ジルは笑みをうかべ、慌ただしく階段を駆け上がっていった。
『ジルも幼い頃から変わらないな…』団長が煙草を蒸しながら言う。
『きっとぁの時の事思い出したくナイのヨ…』
ティアラは複雑な顔をして朝食についた。
ガチャ『サラッ…!』ドアを空けると…
『キャッ…』
『うおぉおおっ!!ご…ごめん』
どうやらサラは着替え中だったようだ。
『ジル…もういいよ』
ガチャッドアのすき間から顔を入れる。
サラはどうやら他の団員の服を着ているらしい。
『それ男もんじゃねーか…ちょっと待ってろ』
一分後……
『わぁ…!!』
サラは白いコットンワンピースを貰った。
『サイズ会うかわかんねーけど、着てみろ』
『うん!!』
『似合う?』
『……』
『ダメかな?』
『いや…凄い似合ってる‥‥ほらご飯さめちまう!』そう言うとジルはサラの手を引き下に降りて行った。