風鈴

 2010-07-12投稿
閲覧数[452] 良い投票[0] 悪い投票[0]


夜風に揺れてる
淋し気な君の声
僕を癒してくれた
君にお礼を

夏草が顔を出して
伝えた季節
蝉時雨のなか
駆け回る

そんな
幼き頃の思い出
今まで忘れていた
どうして人は大人になるたび
色々置いていくの

昔 母さんが言ったんだ
自分の好きな様に
生きればいいと
僕は今、笑っているかな
つまらない意地を張り
生きちゃいないか

広がる青い空
眺めながら
誰かの不幸なんて
願っている僕は
きっと
あなたが望んでいた
僕ではないだろう

「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
許されはしないだろう
あの日の僕へ、あの日の母へ
僕は悪いことをしたね

昔 母さんが言ったんだ
自分の好きな様に
生きればいいと
僕は今、笑っているかな
つまらない意地を張り
生きちゃいないか

世界がいくら歪んだとしても
僕は僕のまま
生きたいと思う
冷たい言葉だけがある訳じゃない
純粋を忘れずに
大人になりたかった

ほら、 あの日の風鈴のように
清んだ心音(おと)を奏でていたい



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 楓 」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ