QUEEN of QUEEN〜赤い旅人?〜

かなで  2006-08-29投稿
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ざわめくその場に、外の雨にうたれ全身ずぶ濡れの小さな人が入ってきた。
酒場を切り盛りしていた店主は新しい客をその目で出迎え、一瞬言葉を詰まらせた。
血のように真っ赤なフード付きのマント、 濡れたフードをとると同時に現れたのは透き通るような美しい金髪は絹糸のように三つ編みに束ねられ、陶器のような白い肌に薄紅の頬、青く澄んだその両眼が店主をとらえにっこり微笑んだ。
「宿を探してるんだけど…空いてないでしょうか?」
しっかりした丁寧な口調だったが、年の頃は13歳ぐらいのまだ幼さの残る少女だった。
「ここはお前さんのような娘が来るような所じゃない。宿なら3軒どなりの老夫婦がやってる所がお似合いだ。」



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