このビルは町の北側にあり、一見高く、目立つが今は使われておらず、看板は錆び付いて読めない…
「暗いな、一見ひとけもないが、アンシゴーグルでもあれば…」
と言いながらイキセは懐中電灯をつけた。
階段でビルを上がると、足音が聞こえた気がして、慌てて懐中電灯を消し物影に身を潜めた。
足音が近づいてくる
俺は静かにリボルバーを構えた。
「さっき光が見えた気がしたが気のせいか…」
『なんとかやり過ごせた…』
俺は慎重に前に進んだ…
すると話声が聞こえた
「あいつ…主砲星弾が動きだした」
「予想していた通りだ、我々はまだ奴には勝てない、この町はとりあえず捨てよう、しかし…」
十数人の男が集まっていた…
…カラン…
「誰だ!」
頭の良さそうなボスのような男が歩って来た
見つかった…
俺はとっさにリボルバーを相手に向ける…
「この人数相手に勝てると思っているのか?」
余裕の表情で奴は言った…
周りの奴らも俺に向け
て銃を向けている…
『…終わった…』
その時だった