第十三話 凶器
今まで六年前の事件だけしか目に入っていなかったが資料の?凶器?の所を見ると、優の表情が強張った。「どうしたんだ？」と、京都が聞くと
「これは、少しおかしなことになっている」
優は自分の拳を頬に当てながら答える。
「どういうことですか？」
雪野は京都の後ろに隠れながら聞くと
「確かに、銃は二種類使われている。ひとつは、日本にでも手に入る銃だ。」
優は、そこまで話すと、雪野は一つ疑問に思ったのか手を挙げた。
「なんだ？」
「拳銃って日本では、元々手に入るわけないんじゃないんですか？ほら、銃刀法違反って法律あるじゃないですか。」
そう雪野が聞くと
「確かにそうだ………しかし、冷静に考えてみろ。警官は拳銃を持っている。それ以外にも特殊部隊もライフル・ＰＰＳをはじめ数多くの銃を持っている。それ以外にも一般人も持つことがある。たとえば猟師が持つ猟銃・クレー射撃選手は法外的にライフルを持つことが許される」
「あっ！そういえばそうですね。」
雪野は納得したようにポンと手を叩いた。子供みたいに納得している雪野に思わず笑ってしまう京都に雪野は恥ずかし紛れにそっぽを向いた。
「アハハ。それに銃を扱った量販店もあるんだよ。」
笑いながら京都も付け加えた。
「えっ？そうなの？そんな店ってあっていいの？」
「あぁ一応ライセンスを持った人しか買えないから結局国内で出回っている銃は少ないけどね」
京都の答えにまた納得した雪野に優は話を続けた。
「まぁ銃がない国として扱われがちの日本だが、こう考えると色々と銃が出回っているもんだ。いや、そんな話はどうでもいいが、ここに書いてある銃について話させてもらおう」
優が話をし始めると二人は真剣に優の方を見た。
まぁ優が真剣に話そうとするとただでさえ目つきが悪いのがさらに悪くなるので雪野は必然的にまた京都の後ろに隠れることになった。
その事に優は一切触れずに話し始めた。
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