やる気がでてきたｼﾞﾙは店から出て行き、受け付けに向かった。
『行っちゃった‥』
『そういえばお嬢さん、魔法使いかい？』
『どうしてそれを‥』『ほほっ貴方の目を見たらわかる。私が何年生きてると思うんだい』
『…』
『それは役に立つけど一歩間違えれば最悪な事態を免れない…お嬢さん、私の形見だがこれを…』そう言うとﾆｺﾚは長い杖を取り出した。
『これは？』
『私の先祖の形見です。もう使い道がないんです。だから何かに改造しようと思ったけど、貴方に会えてよかった。さぁ‥もって行きなさい。きっと貴方を護ってくれます』
『大事にします。でもそうしたら叔父さんも魔術が使えるの』
『いんや‥私は何も知らないのだよ。ただ代々受け継がれてきた物としてとってあるだけでな‥私は魔術も使えんし、ｼﾞﾙのように才能もない』
『…』
『さぁ、おいきなさい。ｼﾞﾙが心配でしょう？』
『はい。行ってきます』ﾆｺﾚと別れを告げ店を後にしたｻﾗは、ｼﾞﾙの元にむかった。
『ｼﾞﾙ！』
『あぁｻﾗ！受け付け終わったよ』
『見て！叔父さんがくれたの』
『へぇ〜あの人何者なんだ？』
『まぁ悪い人ではないし』
『そうだな』二人は広場に行った。
『ちょっと！！ﾙﾐﾅ！行くわよ★』隠れていた二人は後をつけた。
【さぁ！みなさん！！お集まりでしょうか？いよ?始まるﾄﾚｼﾞｬｰBattle☆では位置について…よ〜い】ｱﾅｳﾝｽが言ったとたん花火があがった。
『じゃあｻﾗこれよろしくな！』荷物を預け、そう言い残したｼﾞﾙは短剣を持ち走って行った。
『ｼﾞﾙ‥無事でいて‥』
『あらぁ〜？奇遇ねぇ〜ｻﾗ★』
横にはﾃｨｱﾗがいた
『ﾃｨｱﾗ…！！貴方は出ないの』
『何ぃってんのよ！こんな美しぃ薔薇乙女が出るゎけﾅｲでしょぅ★』
『ﾃｨｱﾗ！あれ見て！』ﾙﾐﾅが指をさす。
『ｼﾞﾙ！！？？』
その向こうにはｼﾞﾙが戦っていた。
ｸﾞゥﾙﾙﾙﾙ！！自分より大きな怪物を見たｼﾞﾙは興奮がおさまらない。『よぉしっ来い！』
ｸﾞﾜｰｰ！怪物が襲い掛かってきた。ｼﾞﾙは素早くジャンプし、短剣を怪物の心臓あたりに命中させた。ﾄﾞｽﾝｯ
大きな怪物が地面に倒れた。
『ゃった〜★ゃるじゃなぃｼﾞﾙ★』橋の上から見ていたﾃｨｱﾗがｶﾞｯﾂﾎﾟｰｽﾞをｷﾒて言う。
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